- 三木 卓/作
- 杉浦 範茂/絵
- すずき出版
梅雨が明けました。元気なリョウくんは外へ飛び出します。
しばらく走っていると、かげぼうしがぜいぜい言いながら遅れてついてきます。
「ぼくの足にちゃんとくっついて」というと、リョウくんはまた走り出し・・。
Recommend Books
「東京でいちばん有名な動物の本が読みたいんです。」
「さっき見た鳥の名前を知りたい。」
「おにぎりの形はなぜ三角形が多いのか?」
などなど、学校図書館から公共図書館まで全国の図書館に実際にまいこんだ子どもからの大質問とその答えがまとめられた一冊。
調べもので困ったときに自分の代わりに司書が質問の答えや資料を探す、図書館用語で「レファレンス」と呼ばれるサービスを知ってもらうきっかけとしてもオススメの一冊です。
全作の『司書さんもビックリ!図書館にまいこんだ こどもの大質問』も併せてお手に取ってみてはどうでしょうか。
幽霊と一言で表してもそれは”人間”だけではないこと、そして私たちの一生という時間の中では全てを理解し得ない存在。
しかし人間臭さや不気味さなどの違和感を残しつつ、一つ一つのお話は2ページ程度に収められており、そのどれもが細やかな工夫がされ読み応えは十分。
古典的なストーリーから哲学的なストーリーなど、読んだ人の心に残るお話がきっと見つかるはず。
ところで、この本。幽霊のお話が100篇綴られているのですが。つまり、これは百物語・・・・?
日に日に暑さの強くなる季節、みなさんの時間の隙間を埋める一冊としていかがでしょうか。